実家暮らしでほかの人よりも家計に余裕があるのにお金がなかなか貯まらない。収入が同世代の友人よりも多いのに、貯金額は同世代平均以下。そんな「お金はあるのに、お金が貯まらない!」という人も意外といるのではないでしょうか。

今回は、お金があるのになかなかお金が貯まらない人の特徴をご紹介します。自分に当てはまることがないか、チェックしてみてくださいね。

そもそも毎月の貯金額がはっきりしていない

お金に余裕があると、「余ったら貯金しよう」と考えてしまいがち。逆に余裕がない人ほど、きちんと自分で決めごとを作ってお金を貯めているものです。お金を真面目に貯めようと思ったら、「余った金額を貯金しよう」という考え方は捨てましょう。そう考えているうちは絶対に余りません。

もし、今あなたの中で明確な貯金ルールがないのであれば、急いでルールを決めるべきです。「毎月給料日に貯金用口座に3万円移し替える」とか「毎月4万円は必ず貯金する」という簡単でシンプルな決め事で構いません。

もし、「いくら貯めたらいいのだろう」と思った人は、手取り月収の2~3割を貯金するようにしましょう。実家暮らしで余裕があれば、半分は貯金に回したいところです。

そして、決まった金額を貯金用口座に隔離して、絶対に手を付けないようにしておきましょう。もし貯金用口座に手を付けなくてはならないほど困窮した状況に陥った場合は家計の管理がうまくいっていない証拠ですから、すぐに見直す必要があります。

自分の浪費ポイントを理解していない

先月の出費を思い返してみてください。「ちょっと使い過ぎかも」とか「無駄遣いしたかも」という心当たりがないのに、なぜかお金がないという人もいると思います。

お金に余裕がなければ、欲しいと思っても現実には購入できないという人が多いのですが、お金があるから「ちょっと最近使い過ぎかも」と思いつつも買えてしまうんですよね。これも、余裕がある人の貯まらない理由のひとつです。

誰にも、ついつい財布の紐がゆるんでしまうモノってあると思います。趣味のスポーツ用品、大好きなアーティストのグッズ、スイーツ、コスメ、洋服、飲み会、競馬などなど。

こうした自分の「財布の紐が緩んでしまうポイント」を意識しておくだけでも家計管理がラクになります。「大好きなアーティストのグッズは月5000円まで」とか「飲み会は月2回まで」など、マイルールを決めておきましょう。

浪費ポイントがわかっていれば、「こっちでお金を使いたいからほかのところでちょっと節約して、調整しよう」ということも可能です。まずは自分が何に対してお金を使ってしまうのか、その浪費ポイントをチェックしておきましょう。

生活必需品カテゴリーが広い

収入は人並み以上なのに、なぜかお金が貯まらないという人は、生活必需品だと思っているカテゴリーが普通よりも広い可能性があります。本当に必要なものとそうではないものの境目があいまいで、「生活必需品だ」と思って、必要のないものを買っているかもしれません。

たとえばよくありがちなのが、分不相応に高い化粧品を毎月せっせと購入していたり、不必要なまでに高い食料品を購入していたりするケースです。

高いお化粧品を買うことが悪いというのではありません。ただ、ほかにも十分な効力があるお化粧品が存在するにもかかわらず、高いお化粧品を買い続けることがダメなのです。ほかでも十分代用できるのに、あえて高いものを使い続ける必要はありません。

特にこういう人は、高額なものを購入することが習慣化している場合があります。定期便で契約していたり、月額の契約にしていたりして自分でもほとんど無意識のうちに購入している場合もありますので注意が必要です。

お金に対する意識が低い

収入はあるけれど、お金にそれほど執着心がないのも、このタイプの特徴です。お金が好きですか? お金を稼ぐことは好きですか? そう聞かれると、日本人の半分くらいはちょっと戸惑ってしまうのではないでしょうか。

日本では、お金を稼ぐことやお金に執着することは「いやらしい」とか「がめつい」という表現で形容されてきました。ですから、お金に対する執着心そのものを悪だととらえる人も多いのです。

けれども、お金がないとほとんど何もできないですよね。人間がお金に執着するのは当たり前です。お金が増えて喜ぶのも、お金をもらって幸せな気分になるのも当たり前なのです。

そもそもお金に無頓着で、お金を失うことに大きな関心を抱かない人がお金を貯めようと思っても難しいですよね。もし、自分はお金に対する意識が低いのかもと思ったら、まずはお金を好きになることから始めましょう。

お金を好きになれば、お金が手元から出ていくのが惜しくなり、お金を払って得られるモノの価値と金額が釣り合うか考えて買い物するようになります。そして、無駄な出費を減らそうと努力するはずです。お金を大切に、計画的に使おうと意識を改めることもあるでしょう。

お金を素直に愛し、お金とほどよい距離感で付き合っていくことがお金をうまく貯める秘訣でもあります。

まとめ

いかがでしたか。お金があるのに、なかなか貯まらないというのには理由があります。今、お金にゆとりがあるのであれば、貯金することは決して難しいことではありません。まずは意識を変えること。そして、自分のお金の使い方についてじっくり考えてみてくださいね。

大塚 ちえ