【4月から老齢年金どう変わる】年金額改定で厚生年金と国民年金は「1.9％増」老齢年金生活者支援給付金は「2.7％増」へ 4月15日は年金支給日。2025年度の年金支給日はいつか

1. 【2025年度】年金額改定で厚生年金と国民年金「1.9％増額」へ。物価上昇は続く

まずは2025年度の「厚生年金と国民年金」の年金額の詳細を確認しましょう。

厚生労働省によると、2025年度の年金額例は以下の通り。

令和7年度の年金額の例

出所：厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

※昭和31年４月１日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円（対前年度比＋1300円）

※厚生年金は「男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45万5000円）」で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と２人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準

国民年金と厚生年金は1.9％の増額となり、国民年金の満額は6万9308円、厚生年金の標準夫婦は23万2784円となりました。

なお、2025年度の年金額改定の参考指標は以下の通り。

物価変動率は2.7％ですが、物価変動率が名目手取り賃金変動率を上回る場合は、名目手取り賃金変動率を用いて改定します。

名目手取り賃金変動率2.3％から、マクロ経済スライドにより▲0.4％の調整となり、2025年度は前年度に比べ1.9％の増額となりました。

物価変動率自体は2.7％。

また、総務省統計局「2020年基準　消費者物価指数　全国　2025年（令和7年）2月分（2025年3月21日公表）」によれば、2月の生鮮食品を除く総合指数の前年同月比は3.0％の上昇です。

年金額改定は実質目減りとなり、また今年も物価の上昇が続いていており、年金額増額は嬉しいものの依然として家計が厳しい状況には変わりがないでしょう。