日銀が2025年3月21日に発表した2024年10〜12月期の資金循環統計(速報)によると、2024年12月末時点の家計の金融資産残高は9月末と比較して2.3%増の2230兆円となったことがわかりました。なお、この金融資産残高は過去最高となりました。

2024年から始まった新NISAの影響で、多くの人が資産形成を始めたこともその要因の1つなのではないでしょうか。

そこで今回は、注目度の高い新NISAを活用した投資シミュレーションをご紹介します。50歳の人が退職(今回は65歳で設定)までの間にどのくらい資産を殖やすことができるものなのでしょうか。

今後の資産形成計画を考える上で、参考にしてください。

1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは?どんなメリットがあるのか?

【写真全7枚中1枚目】新NISAとは。2枚目以降で、新NISA「非課税」のしくみや、積立投資シミュレーション結果を見る!

新NISA

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そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。

1.1 新NISAとは何か

2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。

では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。

それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。

通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。

新NISA「非課税」のしくみ

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。