公務員の場合、定年退職日は3月31日となっています。この日に一斉に定年退職を迎える人も多いでしょう。

「公務員」にはさまざまな職種がありますが、学校の先生も地方公務員に該当します。

では、老後の大きな資金となる「退職金」はどのくらいもらえるのでしょうか。

定年退職の季節にちなみ、本記事では、学校の先生の退職金事情について詳しく紹介していきます。

老後資金「2000万円」の妥当性についても考えていきましょう。

1. 【学校の先生】今の時代も退職金は2000万円を超えるのか

公務員の退職金は安定しているというイメージがあります。

退職金の制度自体が廃止される企業もありますが、今の時代でも学校の先生の退職金平均は2000万円を超えるのでしょうか。

総務省の「令和5年4月1日地方公務員給与実態調査結果」の「教育公務員」の1人当たりの平均退職手当額は、勤続年数ごとに下記の結果となりました。

  • 11年以上25年未満勤続後の定年退職・その他:903万5000円
  • 25年以上勤続後の定年退職:2263万3000円

勤続年数が25年に満たない場合は、退職金が少なくなる傾向にあります。

25年以上勤続したあとに定年退職をした場合、退職金の平均額は2000万円を超えるようですね。

地方公務員に限らず、国家公務員でも会社員であっても、勤続年数は退職金額に大きく影響を与えるものです。

次章では、学校の先生の給与事情を見ていきましょう。