1.1 多様なライフコースに応じた年金額にも注目

年金の受給額は、現役時代の働き方や収入によって大きく変動するものです。

年収700万円だった会社員と年収300万円だった自営業者では、年金額が変わると想像できますね。

厚生労働省の資料に基づき、多様なライフコースに応じた年金額の例を見ていきましょう。

多様なライフコースに応じた年金額

多様なライフコースに応じた年金額

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

1.2 ケース①:厚生年金期間中心の男性

年金月額:17万3457円

  • 平均厚生年金期間:39.8年
  • 平均収入:50万9000円※賞与含む月額換算。以下同じ。
  • 基礎年金:6万8671円
  • 厚生年金:10万4786円

1.3 ケース②:国民年金(第1号被保険者)期間中心の男性

年金月額:6万2344円

  • 平均厚生年金期間:7.6年
  • 平均収入:36万4000円
  • 基礎年金:4万8008円
  • 厚生年金:1万4335円

1.4 ケース③:厚生年金期間中心の女性

年金月額:13万2117円

  • 平均厚生年金期間:33.4年
  • 平均収入:35万6000円
  • 基礎年金:7万566円
  • 厚生年金:6万1551円

1.5 ケース④:国民年金(第1号被保険者)期間中心の女性

年金月額:6万636円

  • 平均厚生年金期間:6.5年
  • 平均収入:25万1000円
  • 基礎年金:5万2151円
  • 厚生年金:8485円

1.6 ケース⑤:国民年金(第3号被保険者)期間中心の女性

年金月額:7万6810円

  • 平均厚生年金期間:6.7年
  • 平均収入:26万3000円
  • 基礎年金:6万7754円
  • 厚生年金:9056円

厚生年金中心か、国民年金中心かによっても異なる様子がわかります。

そもそも、国民年金と厚生年金の違いはどこになるのでしょうか。次章で見ていきましょう。