将来に向けて、新NISAを活用した資産形成に取り組む方が増加傾向にあります。
金融庁「NISA口座の利用状況調査」によると、2024年9月時点でのNISA口座数のうち、もっとも多い年代は40歳代、次に50歳代となっています。
なお、2024年6月末時点と比較した、50歳代のNISA口座数の増加率は4.4%です。
しかし、なかには新NISA制度の内容や、仕組みについてよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、50歳から「毎月5万円の積立投資」をした場合、15年後の65歳のときにいくらの資産が築けるのか、金融庁のつみたてシミュレーターを用いてシミュレーションした結果を見ていきます。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?
そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。
1.1 新NISAとは何か
2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。
ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。
では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。
それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。
ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。