受給できる年金額や所得が低い方向けの給付金制度に、年金生活者支援給付金があります。
場合によっては年額で6万円程度の金額になるため、要件に該当する人は忘れずに申請しましょう。
2025年度は増額改定となり、受給額が増えます。
どの程度の増額が見込まれているのか、厚生労働省の資料を参考に確認しましょう。
1. 年金生活者支援給付金の概要
年金生活者支援給付金とは、年金額や所得が一定以下の人に対して支給される給付金です。
公的年金の上乗せとして支給されており、「老齢」「障害」「遺族」ごとに要件や支給額が異なります。
1.1 老齢年金生活者支援金の支給対象者と受給額
老齢年金生活者支援給付金の支給対象者と受給額は、以下のとおりです。
【支給対象者】
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者である
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税である
- 前年の公的年金等の収入金額※1とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は889300円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は887700円以下※2である
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は含まれません
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で789300円を超え889300円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で787700円を超え887700円以下である方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます
【受給額】
- 保険料納付済期間に基づく額(月額)=5310円×保険料納付済期間÷被保険者月数480月
- 保険料免除期間に基づく額(月額)=1万1333円×保険料免除期間÷被保険者月数480月
老齢年金生活者支援給付金は、人によっては年額6万円程度にもなります。要件に該当する場合は、忘れずに申請しましょう。