2.3 70歳未満で働いている人の場合
70歳未満で働いている人が納める社会保険料は、以下のとおりです。
- 健康保険料
- 介護保険料
- 厚生年金保険料
- 雇用保険料
東京都の健康保険料と新宿区の介護保険料、所定の厚生年金保険料、雇用保険料をもとに試算した結果は、以下のとおりです。
社会保険料(試算)年金月額15万円の場合(70歳未満で働いている人)

出所:全国健康保険協会「令和6年3月(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表」、新宿区「介護保険料の決まり方」、厚生労働省「令和6年度の雇用保険料率について~令和5年度と同率です~」をもとに筆者作成
健康保険料
- (標準報酬月額18万円×9.98%)÷2×12=10万7784円
介護保険料
- 基準額6600円×1.55×12=12万2760円
厚生年金保険料
- (標準報酬月額18万円×18.3%)÷2×12=29万7640円
雇用保険料
- 標準報酬月額18万円×0.6%×12=1万2960円
差し引かれるお金の合計(年額)
- 54万1144円
差し引かれるお金の合計(月額)
- 4万5095円
手取り給料額(月額)
- 15万3468円
手取り年金額(月額)
- 13万9770円
働いている場合は給料を受け取っている分所得が高くなるため、社会保険料負担が増えます。「年金月額15万円+給料月額18万円」の場合、納める社会保険料は年間で約54万円です。
手取りの給料と年金の金額を見ると、年金から差し引かれる社会保険料は少ないですが、給料から差し引かれるものは多くなっています。結果的に、手取り給料と手取り年金の金額の差がほとんどなくなっている状況です。
次章では、シニア世代の社会保険料の納め方を解説します。