5. まとめにかえて
今回は、年金から引かれる4つのお金について解説しました。
ただでさえ少ないと聞く年金ですが、実際は税金や社会保険料が引かれて手取り金額は額面金額よりさらに低くなります。
また、社会保険料のひとつである介護保険料については自身が介護になった後でも保険料は引かれ続けます。さらに、介護保険料については年々上昇傾向にあり、今後私たち現役世代が年金を受け取るころには負担がより大きくなっているかもしれません。
ネットやテレビなどで目にする「年金額の目安」は、これらの4つの税金や社会保険料が引かれる前の額面金額を提示しているケースも少なくありません。
老後資金をいくら準備すべきか考える際は、額面金額の年金額ではなく手取り額を想定しておくことを留意しておきましょう。
また、税金や社会保険料が引かれた後の年金額だけで老後の生活を支えるのは困難と感じた場合は、できるだけ早い段階で老後資金の準備に取りかかりましょう。
一般的に老後資金は数千万円単位で準備が必要と言われることが多いです。早めに資金準備をスタートして老後に備えてみるのも良いかもしれません。