2.3 介護の負担を軽減する制度・給付金

高額介護サービス費

高額介護サービス費とは、1ヶ月の利用者負担額が上限額を超えた場合、超えた分の金額が申請により払い戻される制度です。利用者負担上限額は所得によって異なります。

高額介護サービス費の対象となるのは、介護保険適用のサービスです。施設の居住費(滞在費)や食費、福祉用具の購入費や住宅改修費などは含まれません。

高額医療・高額介護合算制度

高額医療・高額介護合算制度とは、同一世帯の1年間の医療保険と介護保険の自己負担額の合計金額が、所得に応じた自己負担限度額を超えた場合、超過分の費用が支給される制度です。

合計する期間は毎年8月1日から翌年の7月31日までです。こちらも申請の手続きが必要です。

特定入所者介護サービス費

特定入所者介護サービス費は、介護保険施設などに入居する、所得や保有資産などが一定以下の方に対して、居住費や食費が自己負担限度額を超えた場合に支給されます。

この費用の支給を受ける場合は、負担限度額に関する認定を受ける必要があるため申請が必要です。認定は所得額や課税状況に応じて、第1段階から第4段階までに分けられます。支給の対象となるのは第1~第3段階の方です。

特定入所者介護サービス費

特定入所者介護サービス費

出所:厚生労働省「介護事業所・生活関連情報検索」

3. まとめにかえて

今回は、シニアを対象とした給付金や制度について、お伝えしました。

ご紹介した給付金や制度以外では、住宅改修に関する助成制度、交通費の補助、補聴器購入費用の補助などもあるので、給付金を利用したい方は、自分が該当するかどうか、自分に適した制度があるか、まずは情報収集してみましょう。

参考資料