老後に向けて「貯蓄2000万円以上」貯めたい！50歳代・60歳代・70歳代の貯蓄額の平均・中央値はいくら？【厚生年金と国民年金】平均的な受給額とは？

老後資金としてみなさんはどれくらい必要と考えるでしょうか。

少し前に話題になった老後2000万円。物価高が続く今では、2000万円どころか3000万円はほしいという方もいるでしょう。

しかし住宅ローンや教育費、車や家電の購入費用といったまとまった資金や、物価高に対応して日々の生活費を支払っていると、老後のためだけに2000万円貯めるのもなかなか難しいものです。

では現代の50歳代、60歳代、70歳代はどれくらいの貯蓄を保有しているのでしょうか。平均的な貯蓄額をみながら、老後資金について考えていきましょう。

1. 【貯蓄2000万円以上】50歳代・60歳代・70歳代の割合は？

今回はJ－FREC 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査　二人以上世帯（2024年）」より、50～70歳代で貯蓄2000万円以上ある人の割合と平均・中央値を確認しましょう。

※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。

年代別の貯蓄額はいくら？

50歳代は17％ですが、60歳代と70歳代の割合は約30％と、およそ3世帯に1世帯が2000万円以上の金融資産を保有していることになります。

また、平均値と中央値は以下のようになります。

平均で見ると60～70歳代は2000万円前後となっています。

しかし、中央値は1000万円以下となっており、差が大きいとわかります。

貯蓄2000万円以上は簡単ではなく、達成していない世帯も多いのです。