3. 老後の生活費はどれくらい必要?「ゆとりある生活」に必要な金額の目安は
老後の貯蓄がいくら必要かは、毎月の支出によっても異なります。
総務省の「家計調査報告」によると、65歳以上の無職夫婦世帯の平均的な消費支出額は月約25万円 です。
ただし、これは「最低限の生活」を送るための費用であり、旅行や趣味、交際費などを加えた「ゆとりある生活」を求める場合や、税金や社会保険料といった非消費支出も考えると、月30〜35万円以上ほしいご家庭もあるでしょう。
早くからご自身の年金受給予定額を確認し、足りない分を各自の貯蓄や資産形成で補う必要があります。
自分にとって老後の生活費がどれくらい必要なのかを試算し、計画的な貯蓄を検討しましょう。
4. ライフイベントが変わりやすいこの春、家計や貯蓄の検討を
もうすぐ新しい年度が始まり、お子さんが進学や就職したり、自身の働き方を変えたりと、家計と貯蓄に変化が起きる方もいるでしょう。
ライフイベントが変わりやすい春は家計を見直したり、新たな貯蓄を考えたりするのによいタイミングです。
既に先取り貯金として毎月定期的に貯蓄をしている方もいると思いますが、ライフイベントが変わりやすい時期こそ、その金額や方法を考えてみるといいでしょう。
iDeCoや新NISA制度などのように、現代は運用益が非課税になる制度も整っており、預貯金だけでなく資産運用もはじめやすくなりました。
もちろんリスクはありますが、効率的に貯蓄できるというメリットもあるので、メリット・デメリットを洗い出して検討されるといいでしょう。
今回の平均額を機に、ご自身の場合について調べ、ご家庭に合った老後資金対策を考えてはいかがでしょうか。
参考資料
宮野 茉莉子