2. 老後の柱「国民年金と厚生年金」平均月額とは?年金額は毎年度改定
老後資金がいくら必要か考える際に大切なのが、老後の収入源である公的年金受給額を知ることです。
原則65歳以上がもらえる老齢年金は、基礎(国民)年金と厚生年金の2階建て構造です。
基礎(国民)年金と厚生年金の平均受給額を確認しましょう。
2024年12月に公開された厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金と国民年金の平均月額は以下の通りでした。
2.1 【国民年金】平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額:5万5777円
自営業者や専業主婦の方などが受給できるのは国民年金(基礎年金)のみです。
平均で6万円以下の受給額では心もとなく感じるのではないでしょうか。
2.2 【厚生年金】平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※国民年金部分を含む
会社員や公務員の方は国民年金に上乗せして厚生年金を受け取れるため、平均年金受給額が14万円台と高くなっています。
年金は加入状況により、個人差が非常に大きいのも特徴です。
特に厚生年金は加入期間だけでなく、収入に応じた保険料をおさめているため、個人差が出やすくなります。
ねんきんネットやねんきん定期便でご自身の受給予定額を確認しましょう。
なお、年金額は毎年度改定されることにも注意が必要です。