2. シニア向け申請しないともらえないお金2:自治体が独自に行う給付金
各自治体では、高齢者の生活を豊かにするため、さまざまな補助や給付金が設けられています。
2.1 タクシー利用券の交付
高齢になれば、運転免許証を自主返納する人もあり、外出が難しくなるケースもあるのではないでしょうか。そんな方に対して、「タクシー利用券の交付」や「バスの乗車料金の助成」などが助成されるケースがあります。以下の自治体では、運転免許証を自主的に返納した方だけでなく、一定以上の年齢の方に対して気軽にタクシーやバスを利用できる補助を行っています。
【愛知県愛西市】
タクシー基本料金とお迎え料金の助成チケットを年間24回分配布します。ただし、利用可能地域に制限があります。
【神奈川県厚木市】
市が協定しているタクシー事業者で利用できる高齢者タクシー利用券(1枚400円が48枚)を配布します。
【千葉県木更津市】
ひと月あたり3枚の利用券を一括交付(1枚につき500円)。申請月により、交付枚数が変わります。例えば、4月であれば3×12か月=36枚ですが、5月になると年度末まで11か月なので33枚、同様に6月になると10か月なので30枚となるためです。
2.2 あんま、マッサージ、はり、きゅう等施術費の助成
疲れがたまると、腰や肩、膝、首などが痛くなることがあります。痛みをそのままにせず、適切な治療を受けることが大切です。各自治体では、高齢者向けにあんま・マッサージ・はり・きゅうの施術費を助成する制度を実施している場合があります。
【千葉県成田市】
指定の施術所において、はり・きゅう・マッサージ・あん摩・指圧の施術費の一部を助成する利用券を配布しています。利用券(1枚1000円分)は、月2枚の割合で、申請月から当該年度末まで年間最大24枚を交付します。
【兵庫県尼崎市】
保険適用外の施術に限り1回につき1000円の助成を受けられる「利用証」が発行されます。この利用証は1人あたり年間8回まで、市の指定の施術所において利用可能です。