3.2 2.本当は必要のないサービスや買い物をやめる

実はあまり必要ではないのに、なんとなく使い続けているサービスや購入していたものがないか、この機会に見直してみましょう。

「あると便利そう」と思って始めたものの、実際にはあまり活用できていないサービスも少なくありません。

たとえば、登録したまま通えていないジムや、子どもが独立して使い切れなくなったウォーターサーバーなどが挙げられます。

そのほかにも、便利そうで買ったものの出番が少ない雑貨・キッチン用品・家電や、習慣になっていた外食などを見直すことで、無理なく支出を減らすことができるでしょう。

3.3 3.固定費を見直す

電気代やガス代、スマホ代などの固定費は、さまざまなサービスや新プランが次々に登場しているため、見直しのチャンスが多くあります。

サービスが多様化している今だからこそ、これらの費用をそのままにせず、たとえば年末年始などの長期休暇に合わせて、お得なプランがないかを定期的にチェックするとよいでしょう。

また、保険や食材の宅配サービスなども、子どもが独立するなどライフステージが変わったことで、必要性が薄れている場合があります。

こうした継続的に支払っているサービスも、年に一度は見直す習慣をつけることで、ムダな出費を抑えることができます。

4. 新NISAの積立投資を利用しよう!50歳代からのマネープランの見直しを

前章で、10年間で1000万円を貯めるには毎月約8万3000円の積み立てが必要だとお伝えしましたが、投資信託などを活用した積立投資であれば、運用成果によってはより効率的に目標額に近づける可能性もあります。

もちろん投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性もありますし、運用結果はその時にならなければわかりません。

とはいえ、たとえば新NISAのつみたて投資枠を活用し、長期・分散で積立を行うことで、一定程度リスクを抑えながら運用することも可能です。

大切な老後資金だからこそ、事前にしっかりと情報を集め、ご家庭に合ったリスク許容度の中で納得できる商品を選び、積立投資を検討してみるのも一つの方法です。

5. 老後に向けて収支の工夫を

老後生活が始まるまでにしっかりと貯蓄を準備しておくためには、現役のうちに対策しておくことが大切です。準備の方法を工夫することで、効率よく資産を積み上げることができます。

具体的にはNISAやiDeCoなどの資産運用制度を活用して、積立投資などを取り入れることがひとつでしょう。

資産運用はリスクが伴いますが、積立投資を長い期間続けることで安定したリターンにつなげることが可能です。

理想の生活を実現するためにも早いタイミングから準備していきたいですね。

参考資料

川勝 隆登