3. 50歳代からあと1000万円を貯めたい!何をすればいい?
50歳代からあと1000万円を貯めたいと考えた場合、どのような方法をとるべきでしょうか。
仮に10年間で達成を目指すとすれば、1年あたり100万円、つまり月々約8万3000円の貯蓄が必要になります。
ボーナスの一部を貯蓄に回すことができれば、毎月の負担額はもう少し軽くなるでしょう。
このような目標に向けて貯めるには、「先取り貯蓄」が効果的です。
給料が振り込まれたタイミングでまず貯蓄分を確保し、残りの金額でやりくりすることで、無理なく貯蓄を継続しやすくなります。
ただし、毎月の積立額を安定して確保するためには、支出の見直しや収入の増加が必要です。
まずは、次に挙げるような支出を減らす工夫から始めてみるとよいでしょう。
3.1 1.ねんきん定期便やねんきんネットで年金見込み額を確認する
老後資金づくりの第一歩として重要なのは、将来の年金見込額を把握し、それを老後の生活費と照らし合わせて収支のバランスを確認することです。
50歳以上であれば、ねんきん定期便に「老齢年金の種類と見込額」が記載されており、自分の将来の年金額を具体的に知ることができます。
また、「ねんきんネット」を活用すれば、年金の見込額を試算できるだけでなく、働き方や受給開始年齢を変えた条件でシミュレーションを行うことも可能です。
見込額と老後の生活費を比較することで、将来の家計が黒字になるのか赤字になるのか、赤字であればどの程度不足するのかが明確になります。
その結果、老後資金の貯め方について、具体的な計画を立てやすくなるでしょう。
赤字が見込まれる場合には、今後の暮らしをコンパクトに見直す「生活のダウンサイジング」を考えるきっかけにもなります。
さらに、働き方や受給開始年齢などをシミュレーションすることで、「何歳まで働くか」「どんな職種や雇用形態で働くか」といった、60歳代以降のライフスタイルを早めに検討する手助けにもなるでしょう。