2025年度の年金額は、2024年度に比べて1.9%引き上げられる見込みです。
しかし、物価や賃金の上昇率を考慮すると、実質的には目減りすることになるため、手放しで喜べる状況ではありません。
また、もともと年金の受給額が少ない世帯もあり、日々の生活に苦しんでいるご家庭も少なくないでしょう。
では、現代のシニアはどのくらいの年金を受け取っているのでしょうか。
本記事では、60~89歳までの平均年金月額を1歳刻みで見ていきます。
さらに、公的年金制度の仕組みをおさらいしつつ、年金以外の資産形成についても考えていきましょう。
1. 【2025年度の年金額改定】厚生年金と国民年金の受給額が1.9%アップ
厚生労働省は2025年度の年金額改定を発表し、2024年度と比べて1.9%の引き上げが決定しました。
ただし、将来の年金の給付水準を維持するための「マクロ経済スライド」の適用により、引き上げ率は賃金の伸びよりも0.4%低く抑えられています。
その結果、実質的には目減りすることに注意しましょう。
2. 最新【年金一覧表】60歳代の平均年金月額
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、厚生年金の平均月額を見ていきます。
※厚生年金の平均月額には基礎年金部分も含まれています。
2.1 60歳代・厚生年金の平均月額
- 60歳:厚生年金9万6492円
- 61歳:厚生年金10万317円
- 62歳:厚生年金6万3244円
- 63歳:厚生年金6万5313円
- 64歳:厚生年金8万1700円
- 65歳:厚生年金14万5876円
- 66歳:厚生年金14万8285円
- 67歳:厚生年金14万9205円
- 68歳:厚生年金14万7862円
- 69歳:厚生年金14万5960円
2.2 60歳代・国民年金の平均月額
- 60歳:国民年金4万3638円
- 61歳:国民年金4万4663円
- 62歳:国民年金4万3477円
- 63歳:国民年金4万5035円
- 64歳:国民年金4万6053円
- 65歳:国民年金5万9599円
- 66歳:国民年金5万9510円
- 67歳:国民年金5万9475円
- 68歳:国民年金5万9194円
- 69歳:国民年金5万8972円
なお、60~64歳は繰上げ受給の選択者が含まれるため、平均月額が低い傾向にあります。
3. 最新【年金一覧表】70歳代の平均年金月額
続いて、70~79歳までの平均年金月額を見ていきます。
3.1 70歳代・厚生年金の平均月額
- 70歳:厚生年金14万4773円
- 71歳:厚生年金14万3521円
- 72歳:厚生年金14万2248円
- 73歳:厚生年金14万4251円
- 74歳:厚生年金14万7684円
- 75歳:厚生年金14万7455円
- 76歳:厚生年金14万7152円
- 77歳:厚生年金14万7070円
- 78歳:厚生年金14万9232円
- 79歳:厚生年金14万9883円
3.2 70歳代・国民年金の平均月額
- 70歳:国民年金5万8956円
- 71歳:国民年金5万8569円
- 72歳:国民年金5万8429円
- 73歳:国民年金5万8220円
- 74歳:国民年金5万8070円
- 75歳:国民年金5万7973円
- 76歳:国民年金5万7774円
- 77歳:国民年金5万7561円
- 78歳:国民年金5万7119円
- 79歳:国民年金5万7078円
4. 最新【年金一覧表】80歳代の平均年金月額
最後に、80~89歳の平均月額も見てみましょう。
4.1 80歳代・厚生年金の平均月額
- 80歳:厚生年金15万1580円
- 81歳:厚生年金15万3834円
- 82歳:厚生年金15万6103円
- 83歳:厚生年金15万8631円
- 84歳:厚生年金16万59円
- 85歳:厚生年金16万1684円
- 86歳:厚生年金16万1870円
- 87歳:厚生年金16万2514円
- 88歳:厚生年金16万3198円
- 89歳:厚生年金16万2841円
4.2 80歳代・国民年金の平均月額
- 80歳:国民年金5万6736円
- 81歳:国民年金5万6487円
- 82歳:国民年金5万6351円
- 83歳:国民年金5万8112円
- 84歳:国民年金5万7879円
- 85歳:国民年金5万7693円
- 86歳:国民年金5万7685円
- 87歳:国民年金5万7244円
- 88歳:国民年金5万7076円
- 89歳:国民年金5万6796円
国民年金の平均月額は年齢によって大きな差はなく、概ね5万円台の受給額となっています。
厚生年金の平均月額は、65~79歳までは14万円台、80歳以降は15~16万円台となっており、高齢であるほど年金額が多い傾向にあります。
5. 公的年金制度の仕組みをおさらい
日本の公的年金制度は、20歳以上60歳未満のすべての方が加入する「国民年金」と、会社員や公務員の方が加入する「厚生年金」の2階建て構造になっています。
会社員や公務員は、これら2つの年金制度に加入するため、将来的に国民年金と厚生年金の両方を受け取れます。
また、公的年金に上乗せする形で任意加入できるのが、企業年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった私的年金です。
6. まとめにかえて
今回ご紹介したように、国民年金の平均月額は概ね5万円台、厚生年金は概ね14~16万円台となっています。
ただし、この金額はあくまでも平均値であり、実際には多くの方が低年金でやりくりしているのが現状です。
そのため、2階建てとなっている公的年金制度に加え、企業年金やiDeCoなどで上乗せすることも検討しましょう。
また、NISA(少額投資非課税制度)を活用した積立投資など、投資による資産形成も視野に入れることが大切です。
老後を迎えてから後悔しても遅いので、今からできることを始めていきましょう。







