2025年度の年金額は、2024年度に比べて1.9%引き上げられる見込みです。
しかし、物価や賃金の上昇率を考慮すると、実質的には目減りすることになるため、手放しで喜べる状況ではありません。
また、もともと年金の受給額が少ない世帯もあり、日々の生活に苦しんでいるご家庭も少なくないでしょう。
では、現代のシニアはどのくらいの年金を受け取っているのでしょうか。
本記事では、60~89歳までの平均年金月額を1歳刻みで見ていきます。
さらに、公的年金制度の仕組みをおさらいしつつ、年金以外の資産形成についても考えていきましょう。
1. 【2025年度の年金額改定】厚生年金と国民年金の受給額が1.9%アップ
厚生労働省は2025年度の年金額改定を発表し、2024年度と比べて1.9%の引き上げが決定しました。
ただし、将来の年金の給付水準を維持するための「マクロ経済スライド」の適用により、引き上げ率は賃金の伸びよりも0.4%低く抑えられています。
その結果、実質的には目減りすることに注意しましょう。