5. 公的年金制度の仕組みをおさらい

日本の公的年金制度は、20歳以上60歳未満のすべての方が加入する「国民年金」と、会社員や公務員の方が加入する「厚生年金」の2階建て構造になっています。

会社員や公務員は、これら2つの年金制度に加入するため、将来的に国民年金と厚生年金の両方を受け取れます。

また、公的年金に上乗せする形で任意加入できるのが、企業年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった私的年金です。

日本の公的年金制度

日本の公的年金制度

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

6. まとめにかえて

今回ご紹介したように、国民年金の平均月額は概ね5万円台、厚生年金は概ね14~16万円台となっています。

ただし、この金額はあくまでも平均値であり、実際には多くの方が低年金でやりくりしているのが現状です。

そのため、2階建てとなっている公的年金制度に加え、企業年金やiDeCoなどで上乗せすることも検討しましょう。

また、NISA(少額投資非課税制度)を活用した積立投資など、投資による資産形成も視野に入れることが大切です。

老後を迎えてから後悔しても遅いので、今からできることを始めていきましょう。

参考資料

加藤 聖人