4. 健康保険料率改定による影響
健康保険料率が改定されると、2025年4月から給与控除される健康保険料が変わります。
改定によりどれくらい保険料が変わるかをシミュレーションしてみましょう。
健康保険料は労使折半で負担するため、会社員が負担する保険料は次の通り計算します。
- 健康保険料=標準報酬月額(※)×保険料率×1/2
※標準報酬月額は保険料の計算基礎となる金額で、毎年4~6月の報酬を基に計算し原則9月から翌年8月まで適用されます。
保険料率がアップした場合、1年間の保険料負担額がどれだけ増えるかを標準報酬月ごとに計算すると次の通りです。賞与はないものとして試算します。
4.1 0.36%アップした場合
- 標準報酬月額20万円:1ヶ月360円、年間4320円の負担増
- 標準報酬月額30万円:1ヶ月540円、年間6480円の負担増
- 標準報酬月額50万円1ヶ月900円、年間1万800円の負担増
4.2 0.20%アップした場合
- 標準報酬月額20万円:1ヶ月200円、年間2400円の負担増
- 標準報酬月額30万円:1ヶ月300円、年間3600円の負担増
- 標準報酬月額50万円1ヶ月500円、年間6000円の負担増
値上げ幅が一番大きい青森県や佐賀県(0.36%)では、年間で数千円から1万円以上も負担が増える人もいるでしょう。