60歳代・70歳代の貯蓄額「3000万円以上」保有する世帯はどれくらいいる？やっぱり少ないの？貯蓄額「平均と中央値」も確認

2. 【70歳代・二人以上世帯】貯蓄3000万円を達成している人は何%？

同じ調査結果をもとに、70歳代・二人以上世帯の貯蓄状況も確認していきます。

60歳代と比べ、年金を主な収入源とするリタイア世帯が多く含まれると考えられる70歳代では、すでに貯蓄を取り崩しながら生活している世帯も少なくないでしょう。

そうした状況を踏まえ、データをもとに70歳代世帯の貯蓄額を詳しく見ていきます。

【写真全5枚中3枚目】70歳代・二人以上世帯の貯蓄円グラフ

貯蓄ゼロの世帯を含めた場合、70歳代・二人以上世帯の平均貯蓄額は1757万円、中央値は700万円となっています。

また、「貯蓄3000万円超」の世帯は19.7％、一方で貯蓄がまったくない世帯の割合は19.2％と、60歳代と同様に貯蓄額の二極化が見られます。

次に、貯蓄を保有している世帯に絞って、その具体的な状況を見ていきましょう。

【写真全5枚中4枚目】70歳代・二人以上世帯の貯蓄円グラフ

貯蓄を保有している世帯に限定すると、70歳代・二人以上世帯の平均貯蓄額は2188万円、中央値は1100万円となります。

また、「貯蓄3000万円超」の世帯割合は24.3％と、一定の層が高額な貯蓄を維持していることが分かります。

60歳代と比較すると、平均・中央値ともにやや減少しており、年金生活に入ることで貯蓄を取り崩す世帯が増えている傾向がうかがえます。