筆者である私は普段、個人向け資産運用アドバイザーとして従事しておりますが、お客様からのお問い合わせで多いものとして「老後の生活資金がどれくらい必要か不安です」というものがあります。
老後生活の大切な資金源は「年金」ですよね。
年金だけでは足りない分について、各自で老後資金を作っていく必要があります。その準備方法も重要ですが、もうひとつ大切なこととして「公的制度や助成・給付金情報を正しく知る」ということがあります。
例えば、年金の受給額が少ない方には年金生活者支援給付金という制度があります。
こうした制度を知らないと、気づかずにもらい忘れているお金が発生するかもしれません。
今回の記事ではそんな年金生活者支援給付金の概要と受給要件について詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
1. まずは「年金生活者支援給付金」の制度内容を解説
最初に、「年金生活者支援給付金制度」の概要を解説します。
「年金生活者支援給付金」とは、公的年金収入やその他の所得が一定基準額以下であるなどの条件を満たす人に支給される給付金です。
2カ月に一度の年金支給日に、公的年金へ上乗せして受け取ることができます。
年金生活者支援給付金は、受給中の年金種類に合わせて3種類あります。
1.1 年金生活者支援給付金は3種類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
それぞれの支給要件などを確認しましょう。