4月も終わり、あっという間に5月。街ではフレッシュな新入社員の姿をよく見かける季節ですね。

最近は、ニュースでも「初任給アップ」の話題がたくさん取り上げられていますが、物価の上昇は現役世代だけじゃなく、年金で生活している人たちにも大きな影響を与えています。

そんな中、政府は2025年度の年金支給額を1.9%引き上げることを決定しています。

今回は、厚生年金と国民年金、それぞれの平均支給額がどれくらいなのか、一覧表を使ってわかりやすく紹介していきます。

1. 公的年金(国民年金・厚生年金)とは?仕組みをおさらい

はじめに、日本の公的年金制度の仕組みを簡単に見ておきましょう。

日本の年金制度は、「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2つで構成される、いわゆる2階建て構造となっています。

【写真全8枚中1枚目】厚生年金と国民年金の仕組み、2枚目から年金一覧表&ねんきん定期便についてチェック!

厚生年金と国民年金の仕組み

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

1.1 国民年金(1階部分)の概要をチェック

国民年金は、日本国内に居住する20歳から60歳までのすべての人が原則として加入対象で、保険料は一律で、加入者全員が同じ金額を支払います。

受給額は、40年間未納なく保険料を納めた場合に満額となり、納付状況によって受け取る金額が変動します。

1.2 厚生年金(2階部分)の概要をチェック

厚生年金は、会社員や公務員のほか、一定の条件を満たすパートタイム労働者などが国民年金に上乗せして加入する制度です。

保険料は収入に応じて決まり、一定の上限が設けられており、受給額は、加入していた期間や支払った保険料の総額によって大きく異なります。