4. まとめにかえて
ここまで70歳代のお金事情「貯蓄額・年金額・生活費」について確認しました。リタイアまであまり時間のない方は、ご自身の現在の貯蓄額から将来の生活を想像し、安心したり不安に感じたり、さまざまだと思います。
不安に感じた方は、まずは今の預貯金を増やす方法を考えるのも一つです。
インフレで大切な資産が目減りしてしまうと、足りていたはずの老後資金が足りなくなってしまう、ということになりかねません。安定的にできるだけ増やすための対策を、早めに考えるといいでしょう。
預貯金のほか、現代では新NISAやiDeCoなどの非課税制度を利用して資産運用をするのも一つでしょう。リスクはありますが、時間を使うことでより安定的にお金を増やせる可能性があります
また、あわせて電気やガスなどのプランの変更、いらいないサブスクの解約など固定費を削減することを考えると、老後の支出を減らすことができます。
老後の収入の確認として、ねんきんネットで自身の年金見込み額を確認することも大切です。
これを機に、老後に必要なお金の情報収集をしてはいかがでしょうか。
参考資料
横野 会由子
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/証券外務員一種/2級ファイナンシャル技能士
大学卒業後、第一生命保険株式会社に入社し、働く世代の個人向け保険営業・資産運用提案に4年間従事。“保障と投資のバランス”の必要性を伝えるため、社内でセミナー講師や記事執筆も担当。
現在は個人向け資産運用会社にて、IFAとして個人向け資産運用・保険の見直しのコンサルティング業務を行う。話しやすい雰囲気と寄り沿う相談が強み。プライベートでは、旅行が好き。
保険販売資格、証券外務員一種、2級ファイナンシャル技能士を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。特に老後資金準備にむけて、投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズやライフプランにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』の編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で趣味は音楽鑑賞と読書(2025年6月7日更新)