金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2024」では、二人以上世帯のうち60歳代の32.6%、70歳代の30.6%が、「年金だけでは日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答しています。
現役世代の多くが少なからず老後生活に不安を抱えているのではないでしょうか。
老後生活を豊かに送るためには国からの年金だけでなく、それまでにいくらの貯蓄ができていたかが重要となってきます。
今回は参考として、60歳代世帯の貯蓄額について詳しく見ていきたいと思います。
記事後半はFPからのアドバイスも記載しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 【最新】60歳代で「貯蓄2000万円以上世帯」の割合は?
まずは、J-FREC 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人世帯調査](2024年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄(金融資産を保有していない世帯を含む)を確認していきましょう。
※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
平均や中央値、老後2000万円問題をきっかけに、老後に向けた貯蓄目安額の一つとなった「2000万円」を達成している世帯も見ていきます。
1.1 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:2033万円
- 中央値:650万円
平均貯蓄額は2000万円を超えていますが、これは一部の富裕層が平均値を引き上げているためです。一方で中央値は650万円と大きく下がっており、実態をより反映していると考えられます。
1.2 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄額ごとの世帯割合
- 金融資産非保有:20.5%
- 100万円未満:6.5%
- 100~200万円未満: 5.3%
- 200~300万円未満: 3.7%
- 300~400万円未満:3.1%
- 400~500万円未満:3.1%
- 500~700万円未満:6.3%
- 700~1000万円未満:5.3%
- 1000~1500万円未満:8.9%
- 1500~2000万円未満:5.8%
- 2000~3000万円未満:8.0%
- 3000万円以上:20.0%
貯蓄2000万円以上の世帯は28%にとどまっています。つまり、60歳代の7割以上は貯蓄2000万円以下であることがわかりますね。
退職後に、2000万円以上を貯めるのは難しいため、早くから備えていくのが大切です。