2. 日本の「富裕層のピラミッド」2021年と2023年で比較

2.1 2021年:日本の富裕層「純金融資産保有額」と「世帯数」

2021年:日本の富裕層「純金融資産保有額」と「世帯数」

2021年:日本の富裕層「純金融資産保有額」と「世帯数」

出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」

富裕層について語る前に、野村総合研究所の資料をもとに、富裕層について簡単にまとめてみます。

2.2 富裕層とは?

そもそも富裕層とはどのような定義なのでしょうか。

野村総合研究所による報告によれば、富裕層とは「純金融資産で1億円以上保有」している世帯と定義しています。

また、同基準で5億円以上保有する世帯を「超富裕層」と呼んでいます。

2.3 2021年から2023年にかけて、富裕層の「純金融資産保有額」と「世帯数」が増加

2025年2月13日に公表された、株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計」によると、2021年から2023年にかけて日本の富裕層は増加しています。

純金融資産を1億円以上5億円未満保有する「富裕層」の世帯数を見てみると、2021年は139.5万世帯でしたが、2023年には153.5万世帯となっています。

物価高により家計に負担が生じている世帯が多くいる一方で、2021年から2023年にかけて富裕層が14万世帯増加していることがわかりました。

では、「富裕層と超富裕層」が保有する純金融資産は、どれくらい増えたのでしょうか。次章で詳しく見ていきます。