3.2 二人以上世帯の場合

50歳代・二人以上世帯の貯蓄額は、以下のとおりです。

50歳代・二人以上世帯の貯蓄額

50歳代・二人以上世帯の貯蓄額

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)二人以上世帯」をもとに筆者作成

  • 金融資産非保有:29.2%
  • 100万円未満:8.7%
  • 100万円〜200万円未満:5.9%
  • 200万円〜300万円未満:5.1%
  • 300万円〜400万円未満:3.7%
  • 400万円〜500万円未満:3.2%
  • 500万円〜700万円未満:6.3%
  • 700万円〜1000万円未満:5.8%
  • 1000万円〜1500万円未満:7.6%
  • 1500万円〜2000万円未満:3.8%
  • 2000万円〜3000万円未満:6.3%
  • 3000万円以上:10.7%
  • 平均:1168万円
  • 中央値:250万円

二人以上世帯も、金融資産がまったくない世帯と多くの金融資産を貯蓄している世帯の二極化が進んでいます。前述の平均収入にならって世帯の収入を1032万円(男性:689万円、女性:343万円)とすると、中央値の金額は収入の約25%に相当します。貯蓄の中央値は250万円と単身世帯に比べると多いですが、老後生活の貯蓄額としては決して多くありません。

二人以上世帯も単身世帯と同様に、退職金が支給されれば貯蓄額は増えるでしょう。ただし、現時点では老後生活に入るには心許ない金額といえます。