3. 【50歳代】貯蓄額はいくら?

50歳代の貯蓄額は、どれくらいなのでしょうか。また、収入の何%に相当する金額を貯蓄しているのでしょうか。単身世帯と二人以上世帯に分けて50歳代の貯蓄額を見ていきましょう。

3.1 単身世帯の場合

50歳代・単身世帯の貯蓄額は、以下のとおりです。

50歳代・単身世帯の貯蓄額

50歳代・単身世帯の貯蓄額

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)単身世帯」をもとに筆者作成

  • 金融資産非保有:40.2%
  • 100万円未満:13.1%
  • 100万円〜200万円未満:4.1%
  • 200万円〜300万円未満:2.7%
  • 300万円〜400万円未満:3.8%
  • 400万円〜500万円未満:1.9%
  • 500万円〜700万円未満:3.3%
  • 700万円〜1000万円未満:3.8%
  • 1000万円〜1500万円未満:5.5%
  • 1500万円〜2000万円未満:3.3%
  • 2000万円〜3000万円未満:3.8%
  • 3000万円以上:11.2%
  • 平均:1087万円
  • 中央値:30万円

単身世帯の貯蓄額は平均が1087万円ですが、中央値は30万円と極端な差があります。中央値の金額は50歳代平均年収の約6%で、収入のわずか数%しか貯蓄に充てられていないのが現状です。

割合分布を見てみると、3000万円など平均を大きく上回る貯蓄をしている世帯もあれば、貯蓄が100万円以下やまったくない世帯もあるようです。とくに金融資産非保有の世帯は40.2%と半数に迫る割合です。年金が収入源となる老後生活では、さらに苦しい生活を強いられる可能性があるでしょう。

今後定年退職などで退職金が支給されれば、多少貯蓄額が増えると予想されます。とはいえ、退職金頼みの貯蓄状況では、老後生活は厳しいものになりそうです。