2025年2月12日に日本証券業協会が公表した「「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」の公表について」によると、新NISAにおける購入資金の74.9%は「預金・給与所得・年金」で占められており、「旧NISAの保有銘柄の売却資金」(12.8%)や「課税口座(NISA以外)の保有銘柄の売却資金」(11.2%)は割合が低いことがわかりました。
このことから、金融資産の売却等による資金よりも、新たな資金が新NISAに流入していることが考えられます。また、60歳代~70歳代の男性においては、退職金を活用して新NISAで金融商品を購入する割合が高くなっています。
少子高齢化や物価上昇が続き、多くの世帯では自助努力によって年金以外の老後資金を備える重要性が高まっています。
本記事では、60歳代の貯蓄額をもとに、現代シニアのリアルなお金事情を探り、将来に向けた資産形成においてよくある失敗例についてもご紹介します。
記事後半では、毎月3万円を20年間積立投資した場合にどれほど資産が増えるのか、シミュレーションも掲載しています。老後に向けた資産形成を考えている方は参考にしてみてください。