2. 物価上昇が続く中、富裕層は増加【2021年→2023年を比較】

同調査資料と前回調査資料をもとに、2021年と2023年の日本における純金融資産保有額により分類した5階層がどのように増減しているかを比較します。

上表のとおり、前回調査の2021年では726万3000世帯/332兆円だったアッパーマス層(保有資産3000万円以上5000万円未満)が、149万8000世帯/50兆円減り、576万5000世帯/282兆円に。

2021年~2023年の2年間で富裕層・超富裕層は、16万8000世帯/105兆円増えています。

現在、経済対策の一つとして物価高による家計への影響を鑑み、低所得世帯を対象に現金給付の手続きが進められていますが、所得額に関わらずどの世帯でも食費や光熱水費など、支出は膨らんでいるはず。しかし、富裕層の世帯数、そして保有資産が増えているのはなぜなのでしょう。