4月15日は年金支給日でした。多くの高齢者にとって、年金は日々の生活を支える貴重な収入源となっていますが、その仕組みや平均受給額については、十分に理解されていないことも少なくありません。
この記事では、公的年金制度の基本的な構造を整理するとともに、厚生年金・国民年金それぞれの平均年金月額を60歳代～90歳以上の年代別に一覧表で紹介します。
2025年度最新の年金額例についても触れますので、今後の生活設計の参考となれば幸いです。
1. 公的年金制度の基本構造
日本の公的年金制度を確認しましょう。
1.1 1階部分：国民年金
- 加入者：日本に住む20歳以上から60歳未満の全ての人が原則加入
- 保険料：全員一律
- 受給：40年間欠かさず納めれば満額
1.2 2階部分：厚生年金
- 加入者：会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
- 保険料：収入に応じて（上限あり）変わる
- 受給額：加入期間や納めた保険料により個人差あり
日本の年金は国民年金と厚生年金の2階建てです。
国民年金は20歳以上60歳未満のすべての人が原則加入し、保険料は一律です。
一方で厚生年金は会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入し、収入に応じた保険料を支払うという違いがあります。
