3. 【2025年度】厚生年金の加入状況で月いくら変わる?

今回の厚生労働省の資料では、多様なライフコースに応じた年金額例も紹介されています。

多様なライフコースに応じた年金額

多様なライフコースに応じた年金額

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

そのうち、厚生年金の例をみてみましょう。

3.1 厚生年金期間中心の男性:年3万8808円増額

年金月額:17万3457円(+3234円)

  • 平均厚生年金期間:39.8年
  • 平均収入:50万9000円 
  • 基礎年金:6万8671円
  • 厚生年金:10万4786円

※平均年収は賞与含む月額換算。

厚生年金期間中心の男性の例としては上記となります。

平均収入は50万9000円での試算です。

3.2 厚生年金期間中心の女性:年2万9556円増額

年金月額:13万2117円(+2463円)

  • 平均厚生年金期間:33.4年
  • 平均収入:35万6000円
  • 基礎年金:7万566円
  • 厚生年金:6万1551円

※平均年収は賞与含む月額換算。

一方で女性は平均収入35万6000円で、厚生年金期間は33.4年間として試算されており、年金月額は13万2117円でした。

先ほどの男性と比べると約4万円の差があります。

女性は男性に比べると収入が低い傾向にあり、上記のような試算になると考えられます。

上記をみると、厚生年金の加入期間と収入によっては年金受給額に大きな金額差がでるとわかります。

どのような働き方を選ぶかは自身の希望や家庭環境などさまざまな要因がありますが、現役時代のうちから将来の年金についても意識しておきたいところでしょう。