4月からの新生活に向け、ご自身のキャリアを見つめ直す方もいるでしょう。

「年収」を転職の条件として考える方も多いですが、まわりの年収事情を知る機会はなかなかありません。

そこで今回は、日本の給与所得者のうち「年収1000万円」世帯の割合を紹介します。

ご自身の年収と比較しながら、ぜひ参考にしてみてください。

1. 年収1000万円以上の割合は?日本における給与所得者の年収分布

国税庁が発表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」に基づき、日本における給与所得者の年収割合を確認していきます。

日本の給与所得者の割合1/7

日本の給与所得者の割合

出所:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

 

1.1 給与所得者「年収1000万円以上」の割合を確認(男女別)

  • 全体:5.5%
  • 男性:8.6%
  • 女性:1.4%

2023年の1年間で勤務した給与所得者のうち、年収1000万円を超えた人の割合は全体で5.5%でした。

男女別では、男性が8.8%、女性が1.4%となっており、どちらの性別においても年収1000万円を超えることは非常に高いハードルであることが分かります。

なお、このデータは給与所得者に関するものであり、個人事業主には適用されませんが、それでも年収1000万円の壁は依然として高いと言えるでしょう。

他の年収帯についても、以下の割合が示されています。

1.2 給与所得者「年収帯ごとの割合」

  • 100万円超200万円以下:12.3%
  • 200万円超300万円以下:14.0%
  • 300万円超400万円以下:16.3%
  • 400万円超500万円以下:15.4%
  • 500万円超600万円以下:10.8%
  • 600万円超700万円以下:7.1%
  • 700万円超800万円以下:4.9%
  • 800万円超900万円以下:3.2%
  • 900万円超1000万円以下:2.3%
  • 1000万円超1500万円以下:4.0%
  • 1500万円超2000万円以下:0.9%
  • 2000万円超2500万円以下:0.3%
  • 2500万円超:0.3%

平均給与は460万円である一方で、給与所得者の中で最も多い層(ボリュームゾーン)は、年収300万円超400万円以下の範囲に集中しており、その割合は16.3%となっています。

これは、多くの給与所得者がこの年収帯に該当することを示しています。

2. 年収1000万円以上の世帯における「収入のうち貯蓄に回す割合」はどれくらい?

年収1000~1200万円未満の「収入から貯蓄に回す割合」2/7

年収1000~1200万円未満の「収入から貯蓄に回す割合」

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」の各種資料を参考にLIMO編集部作成

では、年収1000万円を超える世帯は、収入のうちどれくらいを貯蓄に回しているのでしょうか。

金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、年収1000万円から1200万円未満の世帯における結果は以下の通りです。

2.1 年収1000万円以上・単身世帯の「収入のうち貯蓄に回す割合」

  • 5%未満:0%
  • 5~10%未満:50%
  • 10~15%未満:0%
  • 15~20%未満:0%
  • 20~25%未満:16.7%
  • 25~30%未満:0%
  • 30~35%未満:16.7%
  • 35%以上:0%
  • 貯蓄しなかった:16.7%

2.2 年収1000万円以上・二人以上世帯の「収入のうち貯蓄に回す割合」

  • 5%未満:6.3
  • 5~10%未満:11.7%
  • 10~15%未満:17.5%
  • 15~20%未満:4.9%
  • 20~25%未満:15.2%
  • 25~30%未満:2.7%
  • 30~35%未満:7.2%
  • 35%以上:15.7%
  • 貯蓄しなかった:18.8%

3. 【ご参考】年収帯ごと「収入から貯蓄に回す割合」はいくら?

ここからは、年収帯ごとの「収入から貯蓄に回す割合」を解説します。

年収300万円未満の「収入から貯蓄に回す割合」3/7

年収300万円未満の「収入から貯蓄に回す割合」

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」の各種資料を参考にLIMO編集部作成

年収300~500万円未満の「収入から貯蓄に回す割合」4/7

年収300~500万円未満の「収入から貯蓄に回す割合」

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」の各種資料を参考にLIMO編集部作成

年収500~750万円未満の「収入から貯蓄に回す割合」5/7

年収500~750万円未満の「収入から貯蓄に回す割合」

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」の各種資料を参考にLIMO編集部作成

年収750~1000万円未満の「収入から貯蓄に回す割合」6/7

年収750~1000万円未満の「収入から貯蓄に回す割合」

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」の各種資料を参考にLIMO編集部作成

年収1200万円以上の「収入から貯蓄に回す割合」7/7

年収1200万円以上の「収入から貯蓄に回す割合」

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」の各種資料を参考にLIMO編集部作成

4. まとめにかえて

ここまで年収1000万円世帯の割合や貯蓄事情について詳しくみてきました。

ファイナンシャルアドバイザーである筆者は、普段からお金に関する相談を受ける中で、「転職や収入アップを機に資産運用を考えたい」というお話を聞く機会があります。

資産運用初心者の方で陥りがちなのが、SNSなどの情報を鵜呑みにしてしまうことです。

大事なのは情報の取捨選択です。自身の目的や考え方にあった方法を選ぶようにしましょう。

参考資料

入慶田本 朝飛