皆さんが将来受け取る年金ですが、一定の条件を満たした方は「年金生活者支援給付金」という制度を活用できるのをご存知でしょうか。
この給付金は、「老齢基礎年金」「障害基礎年金」「遺族基礎年金」を受給している方のうち、公的年金やその他の所得が一定の基準額以下の方に支給されるものです。支給は2カ月に一度、年金に上乗せされる形で行われます。
給付額は公的年金と同様に、毎年度見直されています。今回は、この制度の概要と、2025年1月に公表された2025年度の年金生活者支援給付金の給付基準額についてご紹介します。
1. 年金生活者支援給付金とは?
年金生活者支援給付金は「老齢基礎年金」「障害基礎年金」「遺族基礎年金」を受給中で、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準額以下の方に支給されるもの。2カ月に一度、年金に上乗せして受け取ります。
近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯対象の給付金」などの一時的な支援とは異なり、受給要件を満たしていれば継続的に受け取れる支援です。
年金生活者支援給付金の給付金額は、公的年金と同じく年度ごとに見直しがおこなわれます。2025年1月に公表された、2025年度の金額について見ていきましょう。
2. 低年金なら要確認!「年金生活者支援給付金」2025年度は2.7%の引上げ決定。
年金生活者支援給付金給付基準額は、物価の変動に応じて年度ごとに改定がおこなわれており、2025年度の基準額は前年度から2.7%引き上げられることが公表されています。
シニア世帯の暮らしとかかわりが深い「老齢年金生活者支援給付金」は、下記の給付基準額に基づき、保険料納付済期間等に応じて計算されます。よって、実際の支給金額には個人差が出ます。
- 老齢年金生活者支援給付金の基準額(月額):2024年度5310円・2025年度5450円
次章にて、老齢年金生活者支援給付金の給付額の計算方法について確認していきましょう。