2. 積立預金と積立投資の30年後の資産額を比較しよう
預金の金利引き上げをうけ、リスクの高い投資はせずに預金だけで資産を守ろうと考える人もいるかもしれません。
では、積立預金と積立投資ではどれくらい将来の資産額に差が出るのでしょうか。月3万円の積立を30年間続けた場合でシミュレーションしてみましょう。積立預金は金利が0.2%、積立投資は金利が3%とします。
なお、日本の年金を運用するGPIFは国内外の債券や株式に分散投資していますが、過去23年間の平均運用利回りは年率4.33%です。そのため、年率3%での運用は決して難しい数字ではありません。
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
2.1 積立預金と積立投資の資産評価額の推移
【積立期間】積立預金・積立投資
- 【5年間】181万円・194万円
- 【10年間】364万年・419万円
- 【15年間】548万円・681万円
- 【20年間】734万円・985万円
- 【25年間】923万円・1338万円
- 【30年間】1113万円・1748万円
※積立預金は年率0.2%の1カ月ごと複利・積立投資は3%で運用できた場合を想定
シミュレーションの結果、30年後の資産評価額は、積立預金と積立投資で635万円の差が生じました。積立期間が長くなるほど、資産評価額の差は大きくなる仕組みです。
そのため、資産をできるだけ増やしながら運用したい人は、積立投資を検討してみても良いでしょう。