1.1 実は所得税とあわせて天引きされている「復興特別所得税」とは?
皆さんは、現在の給与や年金から、所得税とともに「復興特別所得税」も徴収されていることをご存じでしょうか。
この復興特別所得税は、東日本大震災の復興施策を支える財源として、特別措置法に基づき所得税に上乗せして課税されるものです。
個人の場合、2013年から2037年までの間、通常の所得税に加え、復興特別所得税が徴収される仕組みとなっています。
意外と認知されていないことも多い復興特別所得税ですが、すべての所得税対象者に課されるため、理解しておくことが重要です。
なお、政府は防衛力強化を目的として、2027年より新たな「防衛特別所得税」の導入を検討しています。
2. 2027年1月から導入予定の「防衛特別所得税」とは?
政府は、防衛力強化を目的として、「法人税」「所得税」「たばこ税」の増税案を明らかにしました。
所得税については、2027年1月から新たに「防衛特別所得税」が導入される予定で、現行の所得税額に対して1%が追加で課税される見込みです。
一方で、現在徴収されている「復興特別所得税」は、2027年1月以降、税率が1%引き下げられる予定です。