政府は、防衛費の財源を確保するため、2027年1月から「所得税を引き上げる」案を公表しました。
この増税は「防衛特別所得税」として導入される見通しで、具体的な仕組みや影響については今後の発表が注目されています。
所得税は、給与や年金から天引きされる税金ですが、詳しい仕組みを把握していない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、新たに導入が予定されている「防衛特別所得税」の概要に加え、所得税の基本的な仕組みについて分かりやすく解説します。
さらに、節税に役立つ対策についても紹介しているので、あわせて参考にしてください。
1. そもそも所得税とは?
所得税とは、給与や事業所得、年金収入などに対して課される税金です。
年間の収入から必要経費や各種費用を差し引いた金額が「所得」となり、この所得を基準に税額が計算されます。
また、所得税の計算では、家族構成や生活状況に応じた「控除」が適用され、控除後の所得に基づき税額が決定されます。
なお所得税は、所得が多くなるほど高い税率が適用される「累進課税制度」によって、収入に応じた税負担が求められる仕組みとなっています。
このように、所得税は収入の規模に応じた適正な負担を求める一方で、各家庭の状況や生活環境に応じた配慮がなされている柔軟な仕組みとなっています。