3. 1人あたりの生涯医療費の平均は約2800万円に
厚生労働省の推計によると、1人当たりの生涯医療費の平均は約2800万円(2021年度推計)となっており、そのうち49%が70歳以降に使われています。
生涯医療費:2800万円
- 70~74歳:271万円
- 75~79歳:306万円
- 80~84歳:306万円
- 85~89歳:258万円
- 90~94歳:165万円
- 95~99歳:60万円
- 100歳~:12万円
※2021年度の年齢階級別一人当たり国民医療費をもとに、令和3年簡易生命表による定常人口を適用して推計したもの
ただし、これは医療費の総額であり、実際の自己負担割合は1~3割程度となるため、個人が負担する金額はこれより少なくなります。それでも、長い人生を見据えると、医療費は老後の重要な支出の一つであることに変わりはありません。
老後の生活は、年金と貯蓄に依存することも少なくありませんが、実際にシニア世代はどの程度の貯蓄を有しているのでしょうか。
次章では、65歳以上の無職の二人以上世帯における平均貯蓄額について詳しく見ていきます。