2. 無職のシニア夫婦「1ヵ月の生活費はいくらかかる？」内訳もチェック
ここからは、総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」から、65歳以上の無職夫婦世帯の家計収支について見ていきましょう。
毎月の収入
収入合計：24万4580円
- うち社会保障給付（主に年金）21万8441円
毎月の支出
消費支出：25万959円
- うち食料：7万2930円
- うち住居：1万6827円
- うち光熱・水道：2万2422円
- うち家具・家具用品：1万477円
- うち被服及び履物：5159円
- うち保健医療：1万6879円
- うち交通・通信：3万729円
- うちその他：5万839円
非消費支出：3万1538円
支出合計：28万2497円
65歳以上の無職夫婦世帯の平均的な毎月の実収入は24万4580円です。そのうち、公的年金などの社会保障給付が21万8441円を占めています。
一方で、消費支出は25万959円でした。税金や社会保険料などの非消費支出が3万1538円となっており、毎月の支出が収入を上回る状況となっています。その結果、1ヵ月あたり約3万7916円の赤字が発生する結果となりました。
この不足分は貯蓄の取り崩しなどで補う必要がありますが、長寿化に伴い、万が一の医療費についても考慮しておく必要があるでしょう。
では、生涯でかかる医療費はどのくらいになるのでしょうか。次章で詳しく見ていきます。
