2. 「反対派だった両親の説得も含めて」油絵を制作していた
慢心さんに、芸術大学に行くことを決意した経緯を聞くと「絵の上手い下手の差異はデッサンだけで埋まると考えていましたが、さまざまな作品を見ていくうちにそうではないような気がして、絵の良さやデザインの構成、装幀など、街で見られる視覚表現をもっと深掘りしたいと思ったことが、芸術大学に入学したいと思ったきっかけです」と、詳しく説明してくれました。
続けて、「作品を見る目を肥やし、多くの作品に対して好き嫌いせず、もっとフラットに見られるようになったら、感覚も感性も豊かになるだろうと思っていました」「あとは単に絵を描くことが好きだったので、反対派だった両親の説得も含めて例の油絵を制作していました」と、油絵を描いた経緯についても教えてくれました。
慢心さんによると、油絵を目にした親が感想を述べることはなかったそうですが、表彰状を目にしたときには褒めてくれたといいます。
「絵を描くことは家では当たり前だったので感想は特にありませんでした。ただ小学生以来もらっていなかった表彰状を見た時はやっと褒めてくれましたね」と、当時を振り返ります。
3. 気に入っている作品は「一緒に暮らすワンちゃんを描いた絵」
油絵の制作で苦労した点をうかがうと、「ガラスの反射や左下にある床の光を描くことがとても難しかったです」とのこと。
続けて「自身で撮影した写真をもとに描いたのですが、見たままを描くことがとても難しく、後ろにある黄色の花があまり上手に描けないまま提出してしまいました」と明かしてくれました。
最近描いた絵の中で気に入っているものは、一緒に暮らすワンちゃんを描いたこちらの作品だそう。
慢心さんは作品について「一緒に暮らしているわんちゃん(リリィちゃん)を撫でた様子を絵にしたものです。めちゃくちゃに撫で回されてる顔が可愛くて絵にしたので気に入っています(ごめんねリリィちゃん)」と説明。
リリィちゃんのふわっとしたシルエットや、めいっぱい撫でられていることがうかがえる、愛くるしい表情に見入ってしまいますね。
高2の油絵
— 慢心 (@miya3341) January 13, 2025
賞とって親に芸大行くことを許可されたやつ pic.twitter.com/S9fqhx6utf