梅雨の季節となり、雨音が続く日が増えてきました。
6月も中旬に差し掛かり、自宅で過ごす時間が増えるこの時期は、自身のライフプランや家計についてじっくりと考える良い機会かもしれません。
特に、定年後の生活が視野に入ってくる世代の方々にとって、同世代がどれくらいの貯蓄を持っているのかは気になる点ではないでしょうか。
「老後2000万円問題」という言葉を耳にする機会も増え、退職後の生活資金に対する関心は高まっています。
この記事では、60歳代の単身世帯と二人以上世帯の貯蓄事情について、公的なデータを基に詳しく見ていきます。
1. 60歳代おひとりさま世帯の貯蓄はいくら?平均と中央値から実態を解説
最初に、60歳代単身世帯の貯蓄状況を、金融経済教育推進機構が公表している「2025年家計の金融行動に関する世論調査」の結果を基に確認しましょう。
- 金融資産非保有:30.4%
- 100万円未満:9.1%
- 100~200万円未満:4.3%
- 200~300万円未満:2.4%
- 300~400万円未満:4.5%
- 400~500万円未満:3.1%
- 500~700万円未満:6.0%
- 700~1000万円未満:4.8%
- 1000~1500万円未満:8.1%
- 1500~2000万円未満:4.1%
- 2000~3000万円未満:5.5%
- 3000万円以上:15.6%
- 無回答:2.2%
- 平均貯蓄額:1364万円
- 中央値:300万円
60歳代単身世帯の平均貯蓄額は1364万円である一方、より実態に近いとされる中央値は300万円です。
さらに、貯蓄額が500万円未満の世帯の割合を合計すると53.8%にのぼります。
このことから、60歳代のおひとりさま世帯のおよそ半数は、貯蓄が500万円に満たない状況にあることがうかがえます。
著者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
秋田県秋田市出身。宇都宮大学教育学部卒業後、株式会社栃木銀行に入行。主に個人リテール業務へ従事。若年層から富裕層まで幅広い世代へ投資信託・保険を中心に総合的なライフプランニングを行ってきた。リテール営業行員内で上位の成績を保ち、全行員内1位の成績を収める。また、社内教育にも尽力し、人材育成にも携わる。
現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。(2024年4月15日更新)
監修者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)