6. まとめにかえて

厚生労働省より、令和7年度の年金額が公表されました。

前年より1.9%の増額で、3年連続の上昇です。一方で、昨今の急激な物価上昇は肌で感じる方も多いでしょう。

年金が増えるよりも物価が上昇していく中で、やりくりをするのは難しいこともあります。

年金だけに頼るのではなく、物価上昇に対応できる老後対策が重要になるでしょう。

目標を立てる上でも、個別の年金見込額はぜひ確認しておきたいですね。

【編集部よりご参考】

J-FREC 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」より、「年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」として回答された金額を見ていきます。

年金支給時に最低準備しておく金融資産残高

年金支給時に最低準備しておく金融資産残高

出所:J-FREC 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」をもとにLIMO編集部作成

6.1 20歳代~60歳代の回答

  • 20歳代:1512万円
  • 30歳代:2024万円
  • 40歳代:2304万円
  • 50歳代:1916万円
  • 60歳代:2110万円
     

実際に「貯蓄2000万円以上」という世帯は60歳代で28.0%、70歳代で27.9%です。

時代が進むごと、そして世帯によっても必要な貯蓄額は変わるものですが、「いつまでにいくら準備したい」と決めた後は、継続して貯蓄を進めることが重要になります。IMO編集部作成

参考資料

太田 彩子