2. 全国の「市町村の数」を比較すると…
総務省の「広域行政・市町村合併」によると、日本にある市町村のうち、一番多いのは「市」です。気になる数は、政令市を含めて792となっています。
二番目に多いのは「町」の743で、三番目は「村」の183でした。
1999年には、日本には市が670、町が1994、村が568、計3232の市町村がありました。その後、平成の市町村合併により再編が進み、2018年に現在の市町村数になっています。
日本で一番市町村数が多いのは北海道の179(北方領土の6村を含めると185)。2位の長野県(77市町村)と100以上の差をつけて、圧倒的に市町村数が多い都道府県となっています。日本で一番市町村数が少ない富山県(15市町村)とは、市町村数に約12倍もの差があるのです。
ちなみに、日本で一番「市の数」が多い都道府県は埼玉県で市の数は40となっています。埼玉県は、政令指定都市であるさいたま市を含む40の市のほか、22の町と1の村で構成されており、市町村数の合計は63となっています。
3. 北海道の道内総生産は名目20兆5409億円
ここからは日本で一番市町村の数が多い北海道について紹介します。
北海道は日本列島の最北に位置し、北海道本島と1472の島で構成されています。四方を太平洋、日本海、オホーツク海に囲まれ、面積は8万3422.27平方キロメートル。都道府県の中で最も広く、国土の約22%を占めています。
2024年1月1日時点の人口は509万3983人となっており、人口TOP3の都市は以下の通りです(出所:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)。
- 札幌市 195万6928人
- 旭川市 32万436人
- 函館市 24万218人
経済面を見てみると、2021年度の道内総生産は名目20兆5409億円。一人当たり道民所得は281万1000円でした。
いかがでしょうか。今回は日本にある市町村の数について紹介しました。
3.1 調査概要
- 調査日:2024年1月20日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
- クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 総務省「市と町村の主な相違点」
- 総務省「広域行政・市町村合併」
- e-Stat「市区町村数を調べる」
- 国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」
- 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
- 北海道「令和3年度(2021年度)道民経済計算」
小野田 裕太