2. 年金生活者支援給付金「支給基準額」はいくら?

年金生活者支援給付金の給付基準額は、物価の変動に応じて年度ごとに見直しがおこなわれます。

もうすぐ2025年度の基準額が公表される見込みですが、2024年度は下記のとおりとなっています。

【2024年度】年金生活者支援給付金の給付基準額

2024年度の年金生活者支援給付金の給付金額例

出所:厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」をもとにLIMO編集部作成

2.1 老齢年金生活者支援給付金の基準額

老齢年金生活者支援給付金の場合、月額5140円を基準額とし、保険料納付期間や保険料免除期間等に応じて算出されます。

老齢年金生活者支援給付金の計算式

老齢年金生活者支援給付金の計算式

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」

  • (1)保険料納付済期間に基づく額(月額) = 5310円 × 保険料納付済期間 / 被保険者月数480月
  • (2)保険料免除期間に基づく額(月額) = 1万1333円 × 保険料免除期間/ 被保険者月数480月

ただし、生年月日によって異なるケースもあるため、お近くの年金事務所や市町村窓口で確認することをおすすめします。

2.2 障害年金生活者支援給付金の基準額

障害年金生活者支援給付金の給付額は一律で、障害等級によって金額が決まります。

  • 障害等級1級:月額6638円
  • 障害等級2級:月額5310円

2.3 遺族年金生活者支援給付金の基準額

遺族年金生活者支援給付金の給付基準額も一律で、月額5310円です。ただし子どもの人数により実際の給付額が変わります。

5310円を子の数で割った金額がそれぞれに支払われるため、たとえば3人の子が遺族基礎年金を受給しているケースでは、「5310円 ÷ 3 = 1770円」→子ども一人当たり1770円が支給されます。

次では、年金生活者支援給付金の支給要件を見ていきましょう。年金が少なくてもらえる人・年金が少ないのにもらえない人の違いに迫ります。