2. 4万円目前でもみ合う動きが続く

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。昨年9月ごろから上は4万円、下は3万8000円あたりでレンジ相場が続いています。ローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線を超えたり割ったりといった動きをしており、方向感が出しづらいところです。ただ、先週は陰線が続き、これらの主要な移動平均線をいずれも割ってしまいました。

今後の展開はどうなるでしょうか。直近では主要な移動平均線を割り込んでしまいましたが、小幅な値動きをしている場面では、ローソク足の実体が移動平均線をまたぐこともよくあるため、神経質になる必要はないでしょう。ただ、現状はレンジのチャネルの下限付近まで下がってきています。このまま調整が続くと、下値サポートとなっている3万7500円~3万8000円も割ってしまいます。その場合、昨年9月9日の安値(3万5247円)付近まで、目立った節がないので、するすると下がってしまう可能性もあります。まずは今週、3万8000円台を維持できるかどうか注目したいところです。

直近では主要な移動平均線を割り込んでしまいましたが、小幅な値動きをしている場面では、ローソク足の実体が移動平均線をまたぐこともよくあるため、神経質になる必要はないでしょう。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃