5. 現役時のうちから年金を増やすための検討をしよう
本記事では、国民年金と厚生年金の平均月額とともに「月20万円以上」受け取っている人の割合についても紹介していきました。
国民年金と厚生年金を合わせて「月20万円以上」を受け取っている人は、全体の約1割程度にとどまっています。
「月20万円」の年金を受け取るためには、国民年金の保険料を未納なく納めていることを前提に40年間の平均年収が約720万円である必要があります。
このことからも、高額な年金受給を実現するためのハードルの高さがわかります。
今の年収帯で老後の年金額を増やしたいと考えている方は、本記事で紹介した「繰下げ受給」の検討に加え、iDeCoの活用や、国民年金基金(国民年金のみ加入の人)の利用も一つの選択肢となります。
他にも、国民年金や厚生年金それぞれで年金額を増やす方法があるため、将来の老後生活に備えて、早めに情報を収集し、準備を進めることをおすすめします。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
中本 智恵