4.2 「片働き夫婦世帯」の老後の年金額例をチェック
- 夫が報酬54万9000円＋妻が国民年金のみ加入：25万4104円
- 夫が報酬43万9000円＋妻が国民年金のみ加入：23万483円
- 夫が報酬32万9000円＋妻が国民年金のみ加入：20万6862円
- 妻が報酬37万4000円＋夫が国民年金のみ加入：21万6617円
- 妻が報酬30万円＋夫が国民年金のみ加入：20万494円
- 妻が報酬22万5000円＋夫が国民年金のみ加入：18万4370円
夫婦が共に国民年金と厚生年金に加入している場合、比較的高額な年金を受け取ることができ、場合によっては夫婦で合わせて約33万円を受け取ることが可能です。
一方、夫婦のどちらかが国民年金のみ加入している場合でも、もう一方が厚生年金に加入しており、年収が高い場合には、夫婦でおおよそ25万円の年金を受け取ることができます。
このように、年金額は個々の状況や家計によって大きく異なります。
老後の生活設計を立てるために、より正確な年金額を知りたい方は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を活用し、自身の年金見込み額を確認しておくことが大切です。
5. 年金以外の「老後の備え」もしておこう
年金は老後生活の柱です。年金について理解を深めることは老後資金を準備するためにも重要です。
我々、現役世代は老後生活を年金だけで送る難易度が高まっています。
早めの老後資金準備が重要ということです。
老後資金を準備する方法は様々ですが、最近は資産運用が主流になっています。資産運用はリスクが伴いますので、取り入れる際はご自身のリスク許容度に合った方法で始めましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」
- 厚生労働省「2023（令和5）年 国民生活基礎調査の概況」
立野 力
