4.2 《最新版》年金一覧表「厚生年金」いまどきシニアは平均いくらもらえているのか

厚生年金の受給額平均

厚生年金の受給額平均

出所:厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万7200円

※国民年金の金額を含む

「日本の公的年金制度は2階建て」などと表現されます。国内在住の20歳から60歳未満の全員は、原則として1階部分の国民年金の加入対象です。これに上乗せして、会社員や公務員、一定の要件を満たすパート・アルバイトの人などは2階部分の厚生年金に加入します。

老後の年金も、厚生年金加入月数がある人は「国民年金と厚生年金の併給」です。そのため、平均月額からも分かるように、国民年金のみを受け取る場合よりも手厚い年金額となるのが一般的です。

ただし、厚生年金の年金額は「加入月数」と「その期間の収入」によって個人差が出ます。そのため厚生年金を受け取る場合でも、年金月額が月5万円台となるケースはあり得ます。

この場合も、公的年金以外の収入がなく65歳以上であれば、老齢年金生活者支援給付金の給付対象となるでしょう。

5. 給付金だけに頼らない資産計画を

今回は、年金生活者支援給付金の支給要件や給付額について解説してきました。

このような給付金施策があるとはいえ、少子高齢化や物価上昇が続く昨今では、年金や制度だけに頼らず、自助努力で資産を増やす必要性が高まっています。

老後まで時間がある方は、こつこつ積み立てをすることで将来の不安を減らすことができるかもしれません。

NISAなどの金融商品を活用した資産運用にはリスクも伴いますが、まずはどんな方法があるのかを理解して、ご自身に合った方法を見つけることが大切です。年金制度が変わったとしても、安心して生活をしていける準備をしておきましょう。

※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。

参考資料

横野 会由子