1.2 【二人以上世帯】50歳代から70歳代の「平均貯蓄額&中央値」

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、50歳代〜70歳代の二人以上世帯の平均貯蓄額は以下のとおりです。

【二人以上世帯】50歳代から70歳代の「平均貯蓄額&中央値」

【二人以上世帯】50歳代から70歳代の「平均貯蓄額&中央値」

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」を参考に筆者作成

【二人以上世帯・50歳代から70歳代の「平均貯蓄額&中央値】

  • 50歳代:平均値1147万円・中央値300万円
  • 60歳代:平均値2026万円・中央値700万円
  • 70歳代:平均値1757万円・中央値700万円

二人以上世帯においても、各年代の中央値は1000万円に届かず、老後を迎える60歳代や70歳代でも中央値は約700万円にとどまっています。

さらに、二人以上世帯も単身世帯と同様に、平均値と中央値の差が大きく、いずれの世帯でも貯蓄格差が顕著であることがわかります。

このように、どの年代においても「十分な貯蓄がある世帯」と「貯蓄が全くない世帯」の二極化が進んでいることが明らかです。

次章では、単身世帯および二人以上世帯それぞれにおける「貯蓄ゼロ世帯」と「貯蓄2000万円以上世帯」の割合について詳しく見ていきましょう。