2025年が始まり、「今年こそ貯金を増やしたい」と思っている方も少なくないでしょう。
特に50歳代以上の方にとっては、老後の生活に備えた本格的な貯蓄が重要になる時期です。
とはいえ、50歳代やシニア世代がどの程度の貯蓄を持っているのかを知る機会は、あまり多くないのが現状です。
そこで本記事では、50歳代〜70歳代のリアルな貯蓄事情について紹介していきます。
「貯蓄ゼロ」や「貯蓄2000万円以上」の割合についても紹介しているので、あわせて参考にしてください。
※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
1. 【50歳代から70歳代】みんなの「平均貯蓄額&中央値」はいくら?
まずは、金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査」を基に、50歳代から70歳代の平均貯蓄額を世帯構成ごとに確認してみましょう。
※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
1.1 【単身世帯】50歳代から70歳代の「平均貯蓄額&中央値」
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、50歳代〜70歳代の単身世帯の平均貯蓄額と中央値は以下のとおりです。
【単身世帯・50歳代から70歳代の「平均貯蓄額&中央値】
- 50歳代:平均値1391万円・中央値80万円
- 60歳代:平均値1468万円・中央値210万円
- 70歳代:平均値1529万円・中央値500万円
年代が上がるほど平均貯蓄額が増加していることがわかりますが、平均値は一部の富裕層によって引き上げられる傾向があり、実態を必ずしも反映しているとは限りません。
一方、中央値は実態により近い数値とされており、どの年代でも1000万円には達しておらず、老後を迎えている年代である70歳代でも500万円です。
では、二人以上世帯の貯蓄額はどのような状況なのでしょうか。