2. 「ふつうの世帯」も意識しておきたい《資産の置き場所》
2024年12月、J-FLEC(金融経済教育推進機構)が公表した「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」の結果から、世帯年収ごとの金融資産内訳に関するデータを見てみましょう。
2.1 種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
金融資産保有額
全国: 1374万円
- 収入はない: 249万円
- 300万円未満: 661万円
- 300~500万円未満: 1065万円
- 500~750万円未満: 1233万円
- 750~1000万円未満: 1939万円
- 1000~1200万円未満: 2069万円
- 1200万円以上: 4178万円
- 無回答: -
預貯金(運用または将来の備え)
全国: 582万円
- 収入はない: 154万円
- 300万円未満: 322万円
- 300~500万円未満: 446万円
- 500~750万円未満: 533万円
- 750~1000万円未満: 750万円
- 1000~1200万円未満: 821万円
- 1200万円以上: 1781万円
- 無回答: -
債券
全国: 66万円
- 収入はない: 1万円
- 300万円未満: 14万円
- 300~500万円未満: 35万円
- 500~750万円未満: 83万円
- 750~1000万円未満: 114万円
- 1000~1200万円未満: 76万円
- 1200万円以上: 195万円
- 無回答: -
株式
全国: 260万円
- 収入はない: 15万円
- 300万円未満: 111万円
- 300~500万円未満: 237万円
- 500~750万円未満: 219万円
- 750~1000万円未満: 348万円
- 1000~1200万円未満: 311万円
- 1200万円以上: 872万円
- 無回答: -
投資信託
全国: 155万円
- 収入はない: 41万円
- 300万円未満: 65万円
- 300~500万円未満: 103万円
- 500~750万円未満: 109万円
- 750~1000万円未満: 300万円
- 1000~1200万円未満: 340万円
- 1200万円以上: 437万円
- 無回答: -
株式の平均保有額は、年収1000~1200万円未満の世帯で311万円、1200万円以上の世帯で872万円となっており、投資信託もそれぞれ340万円、437万円と、他の年収層と比べて高い水準となっています。
さらに、金融資産全体に占める割合も大きいことが特徴です。こうしたデータからも、年収1000万円以上の高収入世帯は、預貯金よりも株式や投資信託などのリスク資産により、資産を育てる工夫をしている傾向が強いことがうかがえます。
低金利やインフレのリスクが高まるこんにち、標準的な収入の世帯にとっても、資産の置き場所を工夫することが重要になっています。預貯金だけに頼るのではなく、投資を活用しながら効率よく資産を増やす仕組みづくりも意識しておきたいですね。
もちろん、高所得世帯と同じ規模で資産運用をおこなうことは難しいですが、最適な運用方法を選び、自分のペースで資産を増やしていけたら良いですね。